「必要とされる人」

第52回

 

「必要とされる人、されない人たち」

 

興味深いリストラ人数が発表されている記事を拝見しました。

 

70歳まで定年延長した「安泰」と呼ばれていた大企業が

45歳でリストラを予定しているというニュースが流れました。

コロナウイルスの影響で

働き方styleの変化に拍車がかかりそうです。

 

 

三菱UFJ 1万人

みずほ銀行 1万9千人

三井住友 5千人

損保ジャパン 4千人

セブン&アイ 4千人

日産 1千人

東芝 7千人

NEC 3千人

富士通 2千850人

シャープ 7千人

ソニー 2千人

 

皆さんは

突然、会社が無くなったり

解雇通告を家族が受けたら

どうしますか?

 

§§

 

 

「1%の力」

 

「人生を変えたかったら、たった1%を変えたらいい」

これは習慣を簡単に変える為の方法だそうです。

 

長い人生で、1%はどのくらいかというと

1日15分だそうです。

 

そして、

「この日本を今一度洗濯したい」と言った坂本龍馬は

1%の大切さの理論を述べています。

 

「奇策とは100に1つも用いるべきでない。

99まで正攻法で押し、あとの1つで奇策を用いれば見事に利く」

 

これは、99対1だからこそ意外性があり意表つくことが起こる。

(100人が100同じことを言っても何も起こらないということ)

 

アインシュタインは、

『100%毎日同じことをしているのに、

次の日は別の何かが現れると考えていることが異常だ。』

と、人間の狂気について述べました。

 

考えたら当たり前ですが

毎日、100%同じことをしていると

変化のない、同じ一日です。

 

しかし

ほんの少しずつ、1%程の違う行動をしていくと

結果的には、劇的な変化を促すということなのです。

 

毎日同じだと

慣れ親しんだパターンなので

安定だったり、安心するかもしれませんが、

残念ながら

時代も環境も人も必ず変化していきます。

 

コロナウイルスの影響で

様々な場所、企業、学校なども

「変化」の必要性をすでに実行していますが

どのようにあなたは考えていますか?

 

§§

 

質問で変化をもたらす

 

「何度言ったら分かるんですか?!」

「どうして言った通りに出来ないのですか?!」

「なぜ、そのようなことをしたのですか?!」

 

こんな言葉聞いたり、言ったりしたことありませんか?

 

これらの言葉を繰り返していると

関係が崩壊していきます。

 

子育ての場面でも

仕事の場面でも

このような場面は経験された方も多いでしょう。

 

同じことを同じように繰り返してしまうということは、

成長や変化が無いということになりますし、

家庭や社内でも上手く行かず、

ギクシャクしたりしてしまいます。

 

では、「どのように伝えて行くのか」ですが、

 

「質問」の力を用いていきましょう。

コーチングを学んでいる人は

より具体的な質問で相手に気づきを与えることが可能になりますが、

コーチングを学んでいなくても

簡単な質問があります。

 

 

★☆★☆

 

質問で変化をもたらす

 

「か」「き」「く」「け」「こ」法

 これは日本キッズコーチング協会、竹内さんが推奨している質問です。

 

「か」は「考えさえる」

「き」は「気づかせる」 & 「企画させる」

「く」は「工夫させる」

「け」は「計画させる」

「こ」は「行動させる」

 

★★★

 

「か」は、文字通り考えさせる質問です。

 

「あなたはこの結果についてどう思う?」

「どうしたらいいと思いますか?」

です。

 

「き」は、

「今の自分をどんな風に思う?」

「どんな人に自分が見える?」

「何があれば良かったと思う?」

 

と本人を俯瞰させ、気づきを起こさせます。

 

そして、次に「く」ですが

「それを改善するにはどうしたらいいと思う?」

「どうしたら今回のようなことを避けれると思う?」

 

と同じことが起こらないような

工夫させる質問をしましょう。

 

「け」は、計画させていきます。

 

「どのように~をしますか?」

「何か(誰か)必要でしょうか?」

 

「こ」は、行動を起こす質問です。

「まずは何からしますか?(はじめますか)」

 

と、

かきくけこの質問をしてみましょう。

 

☆☆ ☆☆

 

「何度言ったら分かるんですか?!」

「どうして言った通りに出来ないのですか?!」

「なぜ、そのようなことをしたのですか?!」

「どうして出来ないの?」

「何度言ったら分かるの?」

の繰り返しでは

本来の解決にはつながっていません。

 

 

最初は結果が上手くできないと感じるかもしれませんが、

根気強く伝えていくことで変化し始めます。

 

そして、

言われたことだけではなく

自身で考える力を培っていくので

最終的には

自立を促す事も可能になります。

 

これらのことを自らが行えるようになれば

自己解決能力、

問題解決能力を付け

自己有効感が高くなり

自信に繋がり、

自分の役割を果たす

必要とされる人となるでしょう。

 

§§

 

「動くものしか見えない」

 

大企業、ホワイト企業で働いている人は、

習慣化された安全な毎日の中にいるかもしれません。

そして

「きっと自分は大丈夫」

思っている人も多いかもしれません。

 

ただ、この世の中の流れが

物凄い勢いで動いていることを察知している人から見れば

「安心」や「大丈夫」の状態が

逆に「危険」だと考えています。

 

 

 

「動いているモノは動いている者にしか見えない」

「やっている人しか、そのやっていることは理解できない」

 

変化している人ほど、

変化がいかに「安全」をもたらすのかも知っているのです。

 

「カエルは動くものしか見えない」

 

カエルは獲物を素早く獲る為に、

獲物だけ(動くものだけ)に集中するそうです。

その方が効率が良いからだそうです。

 

自分が生き残る為に必要な「身を守る」手段を知っているのです。

 

そして、人も同じなのだと思います。

 

当たり前にあるもの

いつもそこにあるものは

有って当たり前なので、

逆に視野に入らなくなります。

(脳の特質)

 

残念ですが、

いつも在る「物」や「人」がなくなって初めて「存在」に気づきます。

 

そうなっては遅く後悔も残ります。

なので、

いつも「ある」ものについて気づき、

感謝していく習慣も大切にしながら

視点を変化させたり、

思い込みから外れたり、

自らが柔軟に変化していく行動を

少しずつ加えていくことが

実は大切なのだと思います。

 

 

変化に対応する力、

1%の力や、

一日15分の

意識や行動の変化が

この凄まじく過ぎる時間の先でいる

「未来の自分」を支えてくれる

大きな力の軸となるかもしれません。

 

§§

 

人に必要とされる人とは

変化を受け入れ、対応し

柔軟さを発揮させ

向上する気持ちや

その環境で適応していく術を

他人に頼るのではなく

自らが生みだす力を

持っている人と言えるでしょう。

 

芸術の秋

読書の秋

スポーツの秋

食欲の秋

勉強の秋

 

色々なことを堪能できるこの秋、

ほんの少しの1%の変化の行動

初めてみてはいかがでしょうか?

 

 

過去に生きる悲観主義者の習慣は、下を向き、歩き、頭をぶつける。

未来に生きる楽観主義者の習慣は、上を向き、歩き、足を滑らせる。

今を生きる現実主義者の習慣は、前を向き、歩き、道に自分を適応させようとする。

中国のことわざ

今月のおすすめ本

 

「失敗図鑑」

偉人と呼ばれる人達の様々なエピソードを

知ることができます。

 

時代を超えても

なお、人に必要とされている偉人と呼ばれ

る人達の様々なエピソードを知ることができます。

 

子供から大人まで楽しめる一冊です。