自分に「嘘」つき続けていませんか?

第35回

あなたは自分に嘘つき続けていませんか?

自分に正直に過ごしていますか?

 

 

『「嘘」はついてないつもりだけど

正直ではないかも?』

 

そう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

時と場合によっては

必要で柔軟に対応している時もあるかもしれません。

 

 

嘘についての定義

 

・事実ではないこと。

・正しくないこと。

・人を欺く、だますこと。

 

デジタル大辞泉より

 

§§

 

「嘘」

 

あなたにとって

一般的に「嘘」は悪ですか?

そうとも言いきれないですか?

もしかしたら善ですか?

 

一般的に考えると

「嘘をつく」というのは

印象はよくない方に

振り分けられるかもしれません

 

FBIによると

実は

人は一日平均 

多かれ少なかれ必ず

10+-2程嘘をついているそうです。
 

§§

 

「嘘」には大きく振り分けると

4種類あると言われています。

 

①相手を想う嘘だったり(相手を守る)調和をおもう嘘

②自分を想う嘘だったり(自分を守る)防御の嘘

③虚栄心、自分を大きく見せる為の嘘

④詐欺師や人を傷つける犯罪行為の嘘

他では

約束を守らない(守れない)ことも「嘘」の分類に入る場合があります。

 

§§

偽り

・・・・・・・

認められたい為の偽り(自分自身の為)

いつも人の注意を引きたい為(自分自身の為)

現実から逃げたい為(自分自身の為)

自信がない為(自分自身の為)

お人よし(嫌といえない)(他の人の為)

人より優位に立ちたい為(自分自身の為)

場を盛り上げたい為(他の人の為)

ひけめを感じる時(自分自身の為)

自尊心の低下(自分自身の為)

・・・・・・・

理由

・・・・・・・

敵を作りたくない

嫌われたくない

悪く思われたくない

叱られたくない

責められたくない

場を悪くしたくない

    

・・・・・・・

このような理由から

自分に

「正直でない」状態

 

ひょっとしたら

あなた自身や

身近な人も

実際に経験したり

悩んでいるかもしれません。

 

これらは

自分を守る為の

ひとつの

『防御』行為といえるでしょう。

 

 

昆虫でもカモフラージュしたり

動物でも自分を大きく見せたり

生き物には

命を守る為に

すでに備わっている力や知恵、能力なのです。

 

§§

 

経験の中で

お世辞や称賛お礼を伝え

嫌な気持ちになったこと無かったですか?

 

幼い頃

人に何かをもらった時

「ありがとう」と言いなさい、と母から言われ

嬉しくもないのに

嫌々

「ありがとう」と言った記憶があります。

 

母は相手や周りの気持ちを汲み

礼儀を教えようとしていたのでしょう。

 

その当時は

素直に「要らないのに・・・」と

自分の正直な気持ちではなかったので

嫌な気持ちになったことを覚えています。

 

他には

楽しみにしていた誕生日プレゼントに

がっかりしたにも関わらず

「嬉しい、ありがとう」と

周りを気にして言ったこともあります。

 

人間関係や一般常識な考え

社会で

必要な礼儀

目に見えないルールがあり

相手を想ったり、自分を守ったり

人との関係性の中で

避ける事の出来ないことなのかもしれません。

 

§§

~過去の記憶から作られた防御~

(幼少時代からの経験)

 

 

作法や礼儀を軽く見て

思ったままを言うと

叱られ

恐怖を感じたことがあるかもしれません。

 

守る為に

自分を偽ってしまう行動

それが

日常繰り返されていくと

当たり前となり

人格となってしまいます。

 

 

子供の頃に過度に

そのような経験があれば

身を守る為

「素直な気持ちを押し殺し

本当のことを言わない(言えない)」

気持ちを偽る

防御の手段』を手に入れます。

 

大人になった今は

必要がないにも関わらず

その防御の手段を

無意識的に使っている可能性もあります。

 

§§

 

自分を守ってくれたことが、

時間を経て積み重ねていくと

逆に自分を苦しめてしまう

別の顔の『嘘』に変化していきます。

 

 ★★

嘘をついてでも

 

「人から良く見られなくてはならない」

「正直な気持ちを言えない」

「人を傷つけてはならない」

 

嘘をつかなければ

 

「怖い思いをすることになる」

「傷つけられる」

 ★★

 

大人になった今では

その手段より良い方法があるにも関わらず

無意識に自分を守ってくれた

プログラムが作動してしまいます。

 

自分の本心を言えず

周りの価値観に(周りが喜ぶように)合わせてしまい

嫌な気分でいることに慣れてしまったり

 

それが繰り返されると

どんどんと自分が嫌いになり、

自己喪失や自己嫌悪に陥ります。

 

自分の本音を言わず相手に合わせるので

周りからは

「いい人」と思われがちです。

 

しかし

本人は何らかの身体の異変を感じたり

(頭痛、腰痛、生活習慣病)

自分を抑えられない状態

怒りや悲しさ、不安があり

人と会うのが嫌になったり

他では

突然に

キレたりすることがあります。

(抑えられた感情が爆発してしまいます。)

それと同時に強い孤独感を感じていることも多いようです。

(いい人がキレる理由のひとつです。)

 

一番怖いのは

「嘘」をつき続けていると麻痺してしまい

本人自身、自分の感情の

不一致感に気づけなくなります。

 

八方美人に多い特徴だったり

自分の意見をはっきり言えない人の特徴でもあります。

 

中には

自らの虚栄心を満たす人の場合

自信満々の状態で

堂々としている人もいます

 

前回のメルマガでも書きましたが

上記はいずれにしても孤独感を強めてしまいます。

 

自分の心からの声ではなく

自分の身を守る為に

正直な気持ちを押し殺し

過ごしてしまうと

(自分に嘘をつき続けると)

本来の自分が分からなくなります。

信頼を築けない人となり

友人、知人は多いかもしれませんが

孤独を感じ、孤立してしまいます。

 

 

§§

 

一般的な詐欺師のような嘘は

いずれ他者からの制裁が加わりますが、

 

自分への嘘は

自らが自らに制裁を加え続けることになります。

他の人に嘘をつくよりもはるかに苦しい人生と

成りうると推測します。

 

§§

 

そのような人と出会ったら、どうしたら良いのでしょうか?

 

嘘は自己防衛の一種です。

このように自己防衛をしている人は

頑なに気持ちを閉ざしているので

否定せず

アドバイスせず

気持ちを素直に

話を聞いてあげましょう。

そして

ある一定の距離をおくことを勧めます。

 

周りの人はなんとかしてあげたいと思いますが

本人自身が

「なんとかしたい」「やめたい」と思わない限り不可能です。

 

★★

 

もし、本人が気づいたら・・・

 

防御する必要のない人と(安心できる人)一緒に過ごしたり

(肯定的に物事を考える友人、尊敬する人など)

共に改善することをサポートしてくれる人の力

カウンセラーやコーチを付けるのが良いでしょう。

 

★★

 

相手に気づいて欲しかったら

 

安心できる環境で

なりたい自分の姿を聞いてあげたり

建設的かつ肯定的な会話をしていきましょう。

 

§§

 

「うそつきの受け入れる罰は

人が信じてくれないというだけでなく

その人自身が誰も信じることができず

この世で、たった一人で生きていくことになることである」

 

ノーベル章受賞者‐ジョージ・バーナード・ショー‐

 

バーナードショーが伝えたように

もし、大切な人がその状態ならば

裏切られる可能性があったとしても

最後まで相手を信じることが必要かもしれません。

 

★★ ☆☆ ★★

嘘の中には

ご存じの方もいらっしゃると思いますが

「プラシーボ効果(偽物)」があります。

実際に世の中(相手も自分も守る)に役立っていることも事実です。

 

悪意のものにしろ

善意のものにしろ

 

「鏡の法則」

「波紋の法則」

「円の法則」

「ブーメランの法則」

「返報性の法則」

「撒いた種は刈り取る」の

言葉どおり

呼び方は違えど

 

どちらにしても自分に必ず戻ってくるのかもしれません。

 

§§

 

自分に嘘をつかない人の特徴

 

世間話が嫌い(しない)

自分を磨くことが好き

言い訳をしない

自分の責任にする(または改善していく)

人から注目されることを望まない

自らチャンスをつくり、チャレンジする(人をあてにしない)

一人の時間を充実させている(ひとりでいることを楽しむ)

強みを知りそれを伸ばす努力をしている

人にあわせることをしない

人を大切にする(相互依存)

自分の役割を受け入れている(強みと弱み)

負の感情を発散する方法を知っている

自分自身をサポートできる(応援する)

自分自身と向き合う時間を持っている

(心理学講座では詳しく学び体得し、変容していきます)

 

§§

 

自分を盛らなくても飾らなくても

正直な気持ちを伝えられる

気のおけない仲間と過ごしたり

自分の感情や心と向き合うほんの少しの時間

大切にしたいですね

 

2019年

新しい年号、時代が始まる

この時期

気分新たに自分自身と

向き合ってみてはいかがでしょうか?

 

本日もご覧いただきありがとうございます。

素敵な休日となりますように